植物材料の固定液としてごく一般的な FAA について。これも名前を見かけるわりに処方までは書いてないことが多いものです。FAAはFormalin-Acetic acid-Alcoholの略で、具体的な処方は以下の通り。
薬品名 | 比率(%) |
ホルマリン(37%ホルムアルデヒド) | 10 |
氷酢酸 | 5 |
アルコール(95%エタノール) | 50 |
蒸留水 | 35 |
この処方は Plant Microtechnique and Microscopy (ISBN 978-0-19-508956-1) p.41 に載っていました。Webcat Plusのこの本のページにリンクしておきます。
もちろん、DNAを調べる気があるならこんなものを使ってはいけません。ホルマリンやグルタルアルデヒドのような架橋系の固定剤はDNAを解読不能な状態にしてしまいます。