おことわり

このサイトは菌根菌など明間民央の業務に関するものであって、「EM菌」、「有用微生物」 effective microbe とか effective microorganisms とかなんとか称するナニカとはいっさい何の関わりもありません。

関わりがあるのは EctoMycorrhizal Funi (EMF)であってEM菌ではありません、っておいこらやめろ、こっち来んなどっか行け!つか「ふさわしい世界へ戻れ」!

# いや単純に世界っつーか分野?が違うので。

## 「ふさわしい世界へ戻れ」というのは、菊地秀行「吸血鬼ハンターD」の1985年版映画・OVAのセリフ。D役が故・塩沢兼人でたいへんよかった。敵の中ボス役の曽我部和恭もたいへんよかった。で、クライマックスで敵の大ボスである吸血鬼のマグナス・リィ伯爵(cv.加藤精三)との決戦に臨んでDが切る啖呵の一部がこのセリフ。原作とはだいぶ雰囲気が違うことはこの際問題にしないでおく。それはそれとして面白かったからいいんだ。あの美声が永遠に失われたのは残念なことだ。


以下、過去の経験を記す。大学院生の頃、「EM菌を見てください」というおじさんがなにやら小瓶を手に研究室に現れた。当時はEM菌というものについては聞いたこともなかった。乳酸菌は守備範囲外だが、共生なら関係はある。というわけでお話を伺ってみたが、学生から見ても胡乱な話をひとしきりした後(そういう方は時々いるが生物学を修めていなければ無理もないだろう)、顕微鏡で見てくださいと。まあ普通に見る。なにやら微生物っぽいのが。おじさん「ほら!EM菌です!」と。先生が「何かいるみたいですがこれだけではそのEM菌というものかどうかも分かりません」などと普通に当たり前のことを述べてお引き取り願った。おじさんは「京都大学と共同研究」とかいう夢を見ていたのかも知れないが分からない。小林達治先生は当時まだ京大におられたかどうか。おじさんに紹介して差し上げたら…ちょっとひどいね。当時は思いつかなかった。

もう一つ。毎年の中央省庁担当者との意見交換会で、「そのほか何かありますか?」というタイミングで「EM菌を使えとか言われたりしてませんか?」と聞いてみた。時期は震災前くらい。すると答えが返ってくるより前に同僚が口々に「あれは科学の外にあるもの、関わりようがない」「科学は信仰には口出しできない *」などと言い出して、たぶん先方にはかなり強い印象を与えたことだろう。

* : グールドのNOMA、ドーキンスはこれを認めない。

というくらいに一切何の関わりもありません。

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